映日堂

支店

洋裁の1番たのしいところ|2024年3月20日(水)

 

朝から、デスクを自作するのに必要な材料や道具を調べる。アイアン脚はネットで買うのが良さそう、木材はホームセンターの実店舗に行くのが良さそうなど目星をつける。

しかし今日はひどい雨。衝動のままに家を飛び出して(物理的に)大きな買い物をするには向いていない日だ。

わたしはひとつのことに夢中になると周りが見えなくなる。そのことに自覚もある。だから今回も少なくとも材料を揃えるまでは止まれないだろうと思っていた。しかしひとりで突っ走るのが不可能な状況になり、「他のことに意識を逸らしてみようか」という気になった。

そこで思い浮かんだのが服作りだった。昨年の秋から長袖のシャツワンピースを作りたいと材料も揃えていたのだ。外は雨で、家にこもって洋裁をするには絶好の日だろう。

なぜ長らくワンピース作りに手がつけられなかったかというと、型紙作りと裁断が超絶面倒だからだ。わたしはお子ちゃまなので、洋裁の1番たのしいところはミシンをザクザクかけていくところだと思っている。

その面倒な工程をガッツで乗り切り、今日のうちにミシン掛けまでたどり着くことができた。しかしわたくし、シャツは初挑戦。カフス周りのこまごまとした造りに大苦戦することになる。本日はここだけで力尽きて、気持ちよくガーッと直線縫いするターンはもう少しお預けとなった。

でも気づけばワンピース作りに夢中になっていて、デスク欲から気持ちを切り替えることができていて大きな成長を感じる。ワンピースは明日以降も少しずつ時間をかけて作っていこう。

文庫本を読んでいるとき、「文字が小さい」と感じていることに気づいてしまった。行間ももうちょっとほしい。あ、歳をとったのか……と悟る。

子どもの頃はそんなこと思わなかったし、むしろ文庫の少し小さめの字と狭めの行間がかっこいいと考えていた。でかい字はかっこ悪いとすら。

このことを隣にいた夫に伝えると「歳をとったと自覚できることが大事なんじゃない?」とのこと。わたしたちは歳をとっているのよ、と。確かにそうだね、歳をとることが良いとか悪いとかじゃなくて事実として老いていっていて、それを認めていないといろいろと困るだろうな。