映日記

ままならない日々のこと

見知らぬ土地で「生活」するという体験

1週間の京都滞在から帰ってきた。旅行ではなく、簡単に言えば夫の出張にホイホイとついて行くというものである。そのためわたし自身はかなりのんびりと過ごしたつもりだったけれど、慣れない環境で過ごすというのはそれだけで消耗するようで、かなり疲れが溜まっているのをこれを書いている今も感じている。

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10時のチェックアウトで宿泊先を出て、自宅へと車を走らせる。といってもわたしは助手席に座ってナビをしていただけのだが、わかりにくい分岐を過ぎるとその役目も終えた。すると気が抜けたようで、途端に猛烈な眠気に襲われる。実は京都にいた間は睡眠がとても浅く、ほとんどずっと寝不足の状態で過ごしていた。それがいざ帰るとなるとすぐにオフモードになるもんだなあと妙な感動があった。しかし助手席というのは読んで字の如くであり、爆睡をかます気にはあまりなれないのか、今日のようにどんなに眠くてもすっかり眠りこけるということはほとんどない。ひどく寝不足なんだからここは素直に眠れればいいのに……と、自分のこういう謎に繊細なところを面倒に思ったりもする。

そんなこんなで舟を漕いでいたら、宝塚北サービスエリアに到着した。ここは京都に行く道中で初めて立ち寄ったのだが、あまりの広さとトイレの豪華さに圧倒されて一瞬で虜になった場所である(※わたしはSA・PAマニア)。買い損ねた分のお土産を物色して購入し、メインだけでなくサブトイレまで綺麗なことに感動し、露店で何気なくコロッケを買った。

「神戸コロッケ」と名のついたそれは、家に着いてから昼ごはんとして食べようとパックに詰めてもらったのだが、あたたかい状態だったこともあり空腹に負けて車内で少しつまむことにした。これがまあ、おいしいのなんの! 正直なところ、わたしはコロッケという食べ物にそこまで期待したことがない。しかしこの神戸コロッケ、衣は粗めのパン粉がザックザク、中のじゃがいもはしっとりと口当たりが良く少し濃いめの味がつけられていて、一口食べた時点で夢中になってしまった。恐るべし神戸コロッケ。

ひとしきりうまいうまいと褒めちぎりながら食べ終えたあとは、もう家に帰るだけだ。残りの運転もお任せして、程よくお腹も満たされたわたしは再び助手席でうつらうつらとするだけの置物となった。

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帰宅してからは冒頭に書いたように、帰路ですでに片鱗を覗かせていた猛烈な疲れがドバッと出ている。眠いしだるいし、わたしはたぶん明日からしばらく使い物にならないだろう。何ならもうこのまま年を越してしまうかもしれない。

思えば1週間も外泊するというのは、生まれてはじめての経験であった。旅行というには長く、引っ越しというにはあまりに短すぎる期間。見知らぬ土地で「生活」するという体験は、普段ほとんど家から出ない生活をしている自分に良い刺激をたっぷりともたらしてくれた。またいずれこんな機会を設けたいと、今からわくわくと考えているほどに。