映日堂

ままならない日々のこと

スーパー銭湯、そしてアチャモ

以前の週末に温泉を訪れたのが休日の過ごし方としてとても良かったため、今回もどこかお湯に浸かりに行こうという話になった。上がった後に漫画を読んだりだらだらくつろぎたいという理由から、温泉ではなくそういったスペースのあるスーパー銭湯に行ってみることにした。

日曜日の午後に訪れたのでかなり混んでいることを覚悟していたのだが、予想に反して浴室内はがらんと空いていた。日替わりの湯はわたし1人で独占することができたし、誰にも気兼ねなくジャグジー風呂も堪能した。ただお湯の温度は高めで長湯はできなかったのが少し残念ではある。同じ高温でも、温泉かそうじゃないかで温度が高い湯の入り心地は違う気がする。

夜にもう一度風呂に入るなんて面倒なことをするつもりはなかったので髪まで洗ったのだが、風呂から上がると4つある洗面台をギャルたちが占拠していたのには辟易した。うち2人はわたしが浴室に入る前からいたのだから驚く。体を拭き服を着ても一向に離れる気配がないので、端の人に声をかけて使っていないドライヤーを隅っこでかける羽目になった。公共の場でこういうことをされるとさあ……と内心文句たらたらである。

さて、気を取り直してこの日のメインイベントはここから。風呂から上がったスペースには椅子や座卓、ごろ寝スペース、そしてずらっと並んだ漫画棚があった。漫画の品揃えはそこまで期待していなかったのだが、冊数も多く話題の作品などもしっかりと揃っていて、読みたかった作品が複数見つかり迷うほどだった。今回は『逃げ上手の若君』のまだ読んでいない巻を選んで座卓の席へ。後から出てきた夫は『神田ごくら町職人ばなし』を手にやってきて、長らく買おうか悩んでいた漫画だったのでわたしも冒頭部分を少し読んでみるなど(これは買うと判断したので読んだのは途中まで)。

実はこのスーパー銭湯は大型施設内にあり、同じフロアにはゲームセンターもあった。銭湯から出た後は、これはやらねばなるまいと勇んでUFOキャッチャータイム。何かいい獲物はないかとセンター内を1周して目に留まったのは、アチャモの大きなぬいぐるみだった。

何を隠そう、初めてプレイしたポケモンがルビーであるわたしの人生最初の相棒がアチャモ。やるならこれしかないでしょうとチャレンジするも、結果は惨敗。やはり目を引くようでわたしが諦めた後も常に誰かがチャレンジしていた。後ろ髪を引かれつつ、泣く泣く退散。

広いお風呂に入って、漫画を読みながらだらだらくつろぎ、UFOキャッチャーでギャーギャーはしゃぐ。休日の過ごし方として満点だったのではなかろうか。我が家において着実に週末温泉が定番になりつつある。