映日堂

ままならない日々のこと

あると思っていなかったものがある喜び

通院のため街へ。普段より道がとても混んでいて長めの渋滞に巻き込まれてしまった。いつも平日に通院しているのだけど、同じ曜日の同じ時間でも交通量に大きな差があって何でだろうと不思議に思っている。

もう9月だというのに真夏のように暑く、地下道にももわっとした空気が溜まっていた。道ゆく人たちの服装は千差万別で、ノースリーブでまだまだ夏っぽい人もいれば暦に合わせて長袖な人もいたりする。気候がこうもおかしいと服装の季節感と機能性を擦り合わせるのは難しいよなあ。

診察は、直近2週間ほどは調子が比較的安定している、それならこのままいってみましょうという内容になった。複雑なもので、調子が良いなら良いでこれが続くだろうかと不安になったりする。病院で大丈夫でしょうと言われるとその後に崩れてしまったり。今回もそういう思いに駆られそうになるが、あんまり考えすぎると本当になってしまいそうで考えること自体を避けようと努力する。

病院もいつもより人が多くて時間がかかり、薬をもらうともう正午を過ぎていた。昼食のためマクドナルドへ向かう。ちょうどお昼休みの時間だったから混んでいるだろうな、空いている席があるだろうかと心配しつつ入店したが、無事すんなり座れてほっとする。

わたしは外出先でごはんを食べるのが苦手だ。最近よく聞くようになった会食恐怖症というやつだと思う。最近は少し症状は緩和して、今日のマクドナルドではフィッシュバーガーを半分食べることができた(足りないけれども全く食べられないよりはマシ)。おいしいものを食べることは大好きだからこの恐怖症は本当に煩わしくて、でも自分の意思ではどうにもできない。いつかまた気軽にラーメンでも食べに行ける日が来るといいなといつも思っている。

昼食後は、すっかりお決まりのコースになった大型書店へ。今回は漫画の新刊が豊作だった。『天幕のジャードゥーガル』4巻、『黄泉のツガイ』8巻、『ルリドラゴン』2巻を購入。新刊リサーチを怠っていたのでほぼどれも店頭で発売を知ったのだが、そういう「あると思っていなかったものがある」喜びは思いの外大きくて今後もこのくらいの姿勢でいいかもしれない。

漫画を手にした後は時間をかけて書店の他の場所も見て回った。小説やエッセイのコーナーもゆっくりじっくりと歩き、気になる本にも何冊か出会ったが、買うのは漫画だけにした。いつもだったら、ええい買っちゃえ! となることも多いんだけど、漫画の収穫が大きかったから満足できたみたい。積読もたくさんあるし、おこづかいにも限りがあるし、新しく買うのはほどよく自制したいところだ。

広くて品揃えも良い書店を気が済むまで見て回るとさすがにへとへとになる。体力というよりは大量の情報を摂取したときのくらくらするような疲れ。目一杯遊びたい気分で他にもいろいろお店を回るつもりだったけど、さすがに無理そうで泣く泣く断念した。

ドトールでアイスコーヒーをテイクアウトして、駐車場に停めた車に戻り帰路についた。