映日堂

ままならない日々のこと

我が家にとっては一大事だが

この夏、何か思い出に残るような出来事はあったっけ、と考えてみる。が、すぐには浮かばない。わたしは本当にボーッと生きてるから過去の出来事について思い出すという行為が下手くそなのだ。

夏らしいことは特にしていない。わたしはいつも通りクーラーの効いた自宅で過ごして、たまにドライブに出かけていた。唯一お盆らしい行事として夫の実家に帰省する予定だったのだが、出発前日に夫がコロナを発症してしまった。療養中、一時は熱が40℃まで上がりかなりつらそうだった。思い返すと、これが我が家のこの夏一番の思い出かもしれない(嫌すぎる……)。

実は夫もわたしもそれまでコロナに一度もかかっておらず、これが初めてだった。しかも、わたしは感染せずに済んだ。

我が家は決して広いとは言えない賃貸アパートで、LDKの他には寝室があるだけだ。隔離する術がなく、わたしは夫と普通に接触していたため、これはいくら手洗い消毒をがんばってもうつるかもしれないと覚悟していた。しかし夫の発症後何日経っても体調は崩れない。それでも気を緩めないように過ごしていたが、結局夫の熱が下がり数日後仕事に復帰してもわたしは無事だった。

わたしは割とこういうところがあって、夫は年に一度は熱を出すがわたしはその風邪をもらうことはまずない。普段はいつも細々した不調を訴えているが、免疫は意外と強いのかもしれない。まだまだわたしは自分のことがわからないでいる。

そんな感じで、わたしのこの夏の思い出は夫のコロナということになるのかしらん。まあ我が家にとっては一大事だったからしょうがないかもしれないが、病気が思い出とはあまりうれしくない。これを書きながら、来年の夏は何か一つでも夏らしいことをしようと早くも心に決めた。

 

今週のお題「夏の思い出」