映日堂

支店

私には10枚切りの食パンがちょうどいい

わたしは少食だ。そして炭水化物が大好きで、気を抜くと食事は麺ものやら丼ものばかりに偏ってしまう。最近はそんな栄養不足状態をなんとかしたいと思って食事の改善を図っている。なんとか炭水化物を減らして、肉や魚、野菜をなるべく摂りたいところだ。

まず目をつけたのが朝食だった。自分の場合、朝が1日の中で安定して比較的しっかり食べられるタイミングだから。これまでは6枚切りの食パンを1枚or半枚トーストして、魚肉ソーセージなどちょっとしたたんぱく質系のおかずを挟んで食べていた。これを、食パンをなくしてたんぱく質+果物とかのメニューにすれば栄養的にとても良いのでは?と最初は考えた。

しかしこの作戦はうまくいかないという確信があった。何を隠そう、わたしはパンというものが大好きなのだ。以前にも一度似たようなことをしようとして、「パンが足りない!」と禁断症状を起こしてパン屋に走った苦い経験がある。だから無理はしたくない。

で、折衷案としてたどり着いたのが「6枚切りより薄い食パンを用意する」ことだった。

少食なわたしにとって、食パンは6枚切りですらそこそこボリュームがある。朝食として食べると、どうしてもパンがメインになってしまい他のおかずはあまり食べられなかった。それでも食べたいなら、単純に量を減らすしかない。スーパーのパン売り場にはもっと薄切りの食パンがあることは知っていたが、今までなぜ思いつかなかったのか。しかし気づいたこと自体は天才だな?と思い、早速買いに向かった。

目をつけたのは超熟の8枚切りと10枚切り。最初だけ8枚切りを選んで、次からは10枚切りにしている。どちらも食べてみてそんなに違いを感じず、だったらたくさん入っている方がお得!という浅い理由からだ。

食べるときは、ただでさえ薄くて量が少ないのにさらに半分に切っている。焼くと本当にペラペラに見えて「食パン」というイメージとはちょっと離れていておもしろい。バターを塗って、スクランブルエッグなどたんぱく質系のおかずを挟むのが定番の食べ方だ。これ自体は10枚切りにする前から変わらないけれど、パンの面積が小さいのでおかずは挟みきれないことが多くて、残った分は別でぱくぱく食べる。

10枚切りをさらに分割して食べていると、1袋を食べ終わるまでにかなり長くかかる(単純計算で20日!)。だから買ってきたら一気に全て切ってしまって、ジップロックに入れて冷凍する。そうしてストックしておけば、しばらくは朝食の心配をしなくていいから気も楽だ。

こうして朝食に10枚切り食パンを選ぶようになってしばらく経った。今のところ、このまま続けたいと思う程度には良い感じだ。

まずなにより、当初の目的である「おかずをしっかり食べる」ことが可能になった。以前は食パンを優先したら他は卵1個すら食べ切ることができなかった。が、10枚切りにすることでそのくらいなら完食できるようになっている。大好きなパンを食べた上でおかずもしっかり摂れる、というのは精神衛生上も良い。それと、薄い食パンは焼くとサクサクカリカリ感が強い。ピザはクリスピー派、マックのポテトは端のカリカリ好きなわたしには、薄いトーストというのは単純に好みの食べ物だったというのはうれしい気づきだった。何となく、食パンは4〜6枚切りという固定観念があったのが、これで打ち砕かれた。

食事内容の見直し大作戦は始まったばかりだが、朝食はこんな感じでうまくいっているのでひと安心かしら。食べることを楽しみつつ、健康にもぼちぼち気をつかっていきたいところ。