
わたしにはしょうもない怪我の思い出がある。忘れもしない、中学生のときの話だ。
わたしは足を曲げて寝る癖がある。仰向けやうつ伏せで横になった状態で、足を正座しているように曲げてしまっていることが、朝目覚めるとよくある。
そんなときは足がすごく痺れていて、すぐには動かせず悶え苦しむことになる。
中学生だったその日も、起きたら足がカエルのように曲げられていた。だんだんと、痺れの感覚も強くなっていく。
そのときのわたしは寝ぼけていて、いつもなら痺れが完全に取れるのを待ってから動き始めるのを、なぜか痺れが取れきる前にベッドから起き上がるモーションを取ってしまった。
体を起こして回転し、ベッドから床に足をドンとついた瞬間に、痛みが走る。
しばらく動けないくらいの痛みだった。あ〜やっちまったなと思ったけれど、せいぜい一時的なものだろうとしびれが取れるのを待ってその後はそのまま身支度をした。
リビングに降りて行き、「なんか足ひねっちゃったかも〜」というくらいのテンションで家族に報告。その日は足を引き摺りながらもいつも通り学校に行った。
時間が経てば痛みがおさまるだろう、と思っていた。しかし、一日経っても痛みは同じ強度で継続。さすがにおかしいと翌日、整形外科に飛び込んだ。
そこで告げられた結果は、骨折。
レントゲンを撮ったら、足の甲の、小指につながる部分の骨が折れていたのだった。
そのままあれよあれよとギプスをつけられ、立派な骨折患者に。
骨が折れていることに1日気付かず学校に行ったのもどうかと思う。確かに痛みはかなり強くて、なんだかずっと同じくらい痛いなあ、おさまる気配がないなあと思ってはいたけれど。
それに、そもそも骨折の経緯がダサすぎる。変な寝相で寝ていて、寝ぼけて痺れた足で立ちあがろうとしたせいでで折れました……なんて。
ギプスの見た目のインパクトはやはり強烈で、右足にそれをつけて学校へ行くと「大丈夫?」「どうしたの?」と心配した友人たちが声をかけてくれる。
それを「やあ、ちょっと骨折してしまって……たまたま、運が悪くて……ごにょごにょ」と細かい経緯は誤魔化しつつ説明するわたし。
骨折の中でも軽度なものではあったようで、松葉杖をつくほどではなかったし、経過も良好でしばらくすると骨は元通りになってくれた。
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15年ほどたったいまでも、寝起きの足の痺れには細心の注意をはらっている。もう二度と、あんなくだらない理由で怪我をしてしまってはならぬ。
昔ほどは、寝ている間に足を曲げることもなくなって、目覚めたときに足が痺れていることも減った。それでも、しょっちゅう思い出す苦い記憶だ。
教訓、骨は意外と簡単に折れる。思わぬところに怪我のトラップは潜んでいるから、注意して過ごしましょう。と、自分への戒めとしての記憶のお話でした。
今週のお題「ケガの思い出」