映日堂

ままならない日々のこと

あつ森の雪解けで季節を知る引きこもり

あつまれどうぶつの森を毎日プレイしている。

このゲーム内ではお金とは別にマイルというものがあって、役所のポートにアクセスすると1日1回ログインボーナスとしてマイルがもらえる仕組みがある。

連続日数に応じてもらえるポイントが増えるから、まんまと毎日ゲームを起動しているというわけだ。

あつ森は現実の時間と連動している。わたしがこのゲームを始めたのは昨年末のことで、季節は冬。つまりあつ森の世界も冬真っ盛りで、みんなが暮らす島も雪が降り積もった銀世界となっていた。

雪の地面を走り回ると、ザクザクと音がする。家の屋根も木々も白く覆われて、時にはちらちらと雪が舞う日もある。雪玉を転がせば、雪だるまだって作れちゃう。

あつ森をプレイすれば、冬らしいことは大概経験できた。

そして先日、いつものようにあつ森を起動したわたしはすぐいつもとの違いに気づいた。

雪解けだ。

島に降り立った当初から一面真っ白だった地面は、すっかり丸出しに。一晩で、雪はひとかけらも存在しなくなっていた。

まだ2月が終わっていないタイミングだったから、完全に油断していた。もうそんな時期なのか? と焦る。

わたしは、ここ数ヶ月ほど家から出られずにいた。ちょっと調子が優れず、外出を避けて家の中でぬくぬくと生きていた。

だから思わぬ形で季節の変化を見せつけられて、軽く動揺した。わたしが布団にくるまっている間にも、いつのまにか時間はどんどん進んでいるのだ。

外に出ないと、ちょっとした気温の変化とか、そういう肌で季節を感じる機会がまったくない。今年のわたしにとっての春は、あつ森のゲーム内の雪解けとなってしまったのだった。

ゲームでしか季節を実感していないことで、自分が正真正銘の引きこもりであることを突きつけられた気分にもなる。

それってどうなんだ、と自分の怠惰さに少し悲しくなったりもする。

しかしまあ、見方を変えれば、そんなわたしのような人間にも春を感じさせてくれるあつ森というゲームはありがたい存在だ、とも言えるんじゃないか。

もしあつ森をしていなかったら、ずっと家にいるわたしは季節感をつかめずにいただろう。空調の効いた室内で、春をすっ飛ばして気づいたときには夏、なんてことも起こりそうで恐ろしい。

明日も、わたしはあつ森をプレイする。春が間近の島で、花に水をやり、住人とおしゃべりする。

家から出ないわたしの唯一の「外出」で、四季折々をエンジョイしてやろうじゃないか。