映日堂

ままならない日々のこと

春だから桜ソングを聴こう、という意思

車の中などで、よくYouTube Musicで音楽を流している。「日本の曲トップ100」というプレイリストがあって、最新ヒットチャートが随時更新されておりそれを聴くことが多い。

そのまま再生するといつも上位の人気曲ばかり聴くことになるから、基本シャッフル再生をしている。流れてくる多くは最新曲だが、たまに昔の有名な曲などが入ってくる。

先日、いつものようにシャッフル再生しているとコブクロの「桜」が再生された。今までなかったのになぜ急にランクインしているのかな、と思ったら今は春だ。他にも何曲か桜ソングが入っていて、季節だからトップ100に入ってきたんだなとわかった。

しかしそこでちょっとした疑問が湧く。待てよ、春に春の曲がランク入りするのは意味としてはわかるが、そうなるために誰が曲を再生したんだろう?

プレイリストの性質上、季節に合うから自動で入るんじゃなくて、聴かれたから入ってるはず。たくさん再生されたからランクインしているんだよね。

てことは、多くの人が「春だから「桜」を聴こう」という意思を持って再生したのかな?

桜の季節だし、とわざわざ検索して春の歌を聴いている人々を想像するとなんかほっこりした。みんなけっこうマメだね。行動がかわいい。

そんなことを夫に話すと別の可能性を提示された。曰く、「誰かが「春ソングプレイリスト」みたいなのを作っていて、それが聴かれることで再生数が伸びているのかもよ」と。

あー、なんか一気に現実的になってしまった。想像の中のかわいいみんなはやっぱりいなかったのかな。

サブスク全盛期の今、能動的に音楽を聴く機会は少なくなっている。現にわたしも、こうして自動更新のプレイリストを流して聴いた気になっているし。

そんなシステムの中で、能動性を(勝手に)感じてうれしくなったのかもしれない。実際のところはわからないし、わたしが気配を感じた”みんな”の存在は消さずにいようと思う。