映日堂

ままならない日々のこと

はじめてのピアスを開けた日

今日、ついにピアスを開けた。今わたしは金髪でもあるから、いい歳して不良にでもなった気分だ。おらおら。

 

開けるまで散々調べたり人に聞いたりした結果、ピアッサーを買って自分で開けることにした。うまくいくか不安だったから夫に付き添ってもらった。実行するのはわたしだが、位置がずれていないかなどの確認作業をしてもらうためである。

この判断は大正解で、事前にマーキングした位置にうまく針を落とすのにかなり難儀した。夫の確認と指示がなければ、絶対に失敗していたと思う。

 

最初に左耳に開けた。体に針をぶっ刺すなんて怖すぎて、でも現実味もなくて、想像していたよりも平静でいられた。

ここ!と決めてえいやと針を押し込むときはさすがに「まじで刺すの!?」と一瞬ビビりかけたけど、戸惑っていても終わらないのでさっさと済ませる。バチンという音(言うほど大きくなかった)とともに針が耳たぶを貫通し、ピアッサーを外すと耳にはファーストピアスが刺さっていた。

一発目が無事に終わった時点で急に実感が湧いたのか、手がふるふる震え出した。今さらかよ、とちょっとうける。左耳には痛みはほとんどなくて、それがありがたく不思議でもあった。

 

震えが少し落ち着くまで待って右耳も開けにかかる。

ピアスを開けるために耳をまじまじと観察して初めて知ったのだが、わたしは左右で耳の形が違うようだ。左耳の方が私的にきれいな耳らしい形をしていて、右耳の方が耳たぶが少し小さい。耳のついている向きも微妙に違うようで、右耳の方が少し後ろ向きだ。そのせいで手元が見えづらく、位置が決まるまで左耳よりも手こずる羽目になった。

それでも右耳も無事に終了し、両耳にファーストピアスがついた状態になった。位置決めに苦戦した分、ばっちり理想通りの場所に開けることができて余は満足である。

ファーストピアスにはきらりと小さな石がついていて、期待してなかったがこれがとてもかわいい。鏡で耳たぶを見てはにやにやしてしまう。

 

これを書いている夜になっても異常は特になく、すでにピアスがついていることを忘れてしまいそうなくらいだ。さっき着替えるときに油断して少し引っ掛けてしまうほどには。初日でこれなら今後も事故に気をつけなければ……。

6週間ほどは消毒をしながらこのままファーストピアスをつけておくことになる。その後自分の好きなピアスをつけられるときが、今から楽しみでたまらない。セカンドピアスはどんなデザインのものにしようかしら。