映日堂

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髪の毛って暖かい

だいたい2ヶ月に1度のペースで美容院に行っていたが、今回は3ヶ月ちょい空いてしまった。いつもより髪が伸びてしまった反動か、ショートヘアにしたい欲求がむくむくと湧く。少し悩んで、ばっさり切ってもらうことに決めた。

ここ数年はあご〜肩くらいの長さのボブヘアをキープしていて、しっかり短くするのは久しぶりだ。最後にショートにしたのは……5年くらい前だろうか。

ハサミを入れられてどんどん無くなっていく髪の毛を鏡ごしにぼんやり眺めていた。髪を切られている間はめがねを外さなくてはならず、視力の悪いわたしは本当にぼんやりとしか変わっていく過程を把握できないのだ。切られて床に落ちた髪の量がそこそこあって、美容師さんと「小さい犬1匹くらいかな」と話した。

そういえば小学生くらいの頃は、髪の毛を夏は長く、冬は短くするのがお決まりだった。一見逆の方がいいように思えるが、長く伸ばしてくくってしまった方が中途半端に短いよりは涼しかったりする。反対に冬はくくらなくてもいいくらいの長さ、端的に言えばおかっぱにしていたのだった。ちびまる子ちゃんみたいな。

髪の毛って意外と暖かくて、下ろしていると首元を守ってくれる感じがある。夏は熱がこもって暑いけど、冬はその保温効果がありがたく思えるときも多い。

今回は耳が見えるくらい短めのショートヘアにしてもらった。ここまで短いと冬は普通に寒いし、首の後ろに何もなくなって慣れるまではなんだか心許ない。まあ寒いときはマフラーをすればいいだけのことだ。実際、ボブヘアだとマフラーを巻くときに髪をどう扱うか悩ましい、というのも髪を短くしたかった理由の1つである。仕舞い込むには短いし、出してしまうとマフラーの上に乗っかって不格好な感じになる。

髪も心もさっぱり軽くなった状態で美容院を出ると、冬の風が首元を通り過ぎてその冷たさにヒュッと身が縮んだ。さっきまであったものが無くなった、ということを文字通り肌で体感した帰り道だった。