気づいたことがある。自分は考えるより行動するのが向いている人間なのかもしれない、と。そのきっかけとなった出来事が今日2つあった。
まず1つ目。今日も朝からもやもやとした気分を抱えていた。やりたい or やらなきゃいけないことがたくさん頭の中に浮かんでいて、1つ1つ片付ければいいとわかっていながらも身体は動かないという感じだった。
それでも、行動しないと始まらない。えいやっと重い腰を上げて、机に向かって勉強を開始してみた。すると予想よりスッと集中して取り組むことができた。動けばやる気は後からついてくるとはよく聞くが、まさにという感じだ。
一区切りついたところで、休憩のため椅子から立ち上がってうーんと背伸びをする。机に向かっての作業はどうしても同じ姿勢が続くので、休憩時は身体を動かしたくなる。今日はそのタイミングで、どうせ動くならと軽く寝室の片付けをしてみた。ずっと目について気になっていた部分だったせいか、ほんのちょっとモノを片しただけですごくスッキリとした気分になった。
お、と思う。動くと気持ちがいいな。
そして2つ目。自分は、いつもいつも何かを考えている状態だ。「計画を立てる」「整理する」という言葉にも近いかもしれない。
- やりたいことがたくさんあるなと思ったら、それを書き出して何をいつやるか考える。
- なかなか行動できてないなと思ったら、行動するためにはどうすればいいか考える。ルーティンやToDoリストを作ったりもする。
- (一応美大生なので)絵がうまくなりたいと思ったら、練習計画を立てようとする。
いつも考えてばかりだ。でも、これだけ考えているのにうまくいかない。考えようとしても、思考がまとまらず先に進めないのだ。そのせいで、同じことを何度も考えたり、長い時間考え続けたりしてしまっている。
ああ、考えることに疲れたな。
そう思ったとき、この2つの出来事が結びついてハッとした。わたしは考えることが苦手なんだ。何なら、行動するほうが得意なのかもしれない。
いつも「動くのは考えてから」と思っていたし、実際にそうしてきた。でもそれだと、考えるところで止まってしまい行動まで進めないことが非常に多い。PDCAで例えるなら永遠にPPPPP……と計画を繰り返している状態だ。どうしたらD(行動)に進めるだろうとずっと悩んできた。が、単に考えるのが下手なだけだったのか? もしかしたら、PからDに進むという考え方自体がわたしに合っていなかった可能性すらある。
「とにかくやれ!」という言葉は耳にする機会も多い。行動することが最重要であることはわかったつもりでいた。同時に、それができりゃ苦労しないよとも思ってはいたが。でも、「そもそも考えることが苦手」という観点で自分を見たことはなかったかもしれない。
わたしは自分で体験して感じないと腑に落ちないようで、「考えてばかりじゃなくて、とりあえず動いてみたら?」とは夫からはよく言われていたし、頭では納得していた。でもそれだけじゃ意味がない。こうして自分で動いてみて改めて気づくことで、はじめて自分のものになる。不器用な生き方だけど、そうやって一歩一歩進んでいくしかないんだろうなあ。
ちょっと動いてみる、くらいの軽いノリでいいのだろう。動くと気持ちがいい、という今日得たシンプルな感覚を覚えていたいなと思った。